1.myb遺伝子産物は未分化造血系細胞の増殖に必須の役割を荷っていると考えられている。これを明らかにするためIL3依存性でなおかつc-Mybが発現している細胞にMyb結合部位を持つCATレポータープラスミドを導入し、CATの発現がサイトカインIL3によって影響されるかどうかを調べた。その結果c-Mybタンパク量がIL3による刺激の前後で変動しないにもかかわらずその転写活性化能の増大が観察された。従ってIL3による何らかのシグナルがc-Mybタンパクに到達したと考えられる。このシグナルの実体についての解析を試みている。 2.我々はc-Mybタンパクがロイシンジッパー構造を介してホモダイマーを形成し自身の転写活性化能を抑制することを明らかにしたが、他にもこのロイシンジッパー構造に結合するタンパクが存在すると考え、ウエスト・ウエスタン法によってクローニングを行っている。
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