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リコンビナントキメラ抗原を用いた新しい結核感染血清診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05770288
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関大阪府立公衆衛生研究所

研究代表者

鈴木 定彦  大阪府立公衆衛生研究所, 病理課, 研究員 (90206540)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードalpha抗原 / 19kDaリポ蛋白質 / マルトース結合性蛋白質 / リコンビナント蛋白質 / 結核菌
研究概要

結核菌の主要分泌蛋白であり、T細胞およびB細胞により強く認識されることが確認されているalpha抗原および結核菌の細胞壁上の主要なリポ蛋白でやはりT細胞およびB細胞により強く認識されることが確認されている19kDa蛋白質の結核菌固有の領域をリコンビナントキメラとして大腸菌中で発現させてこれを精製し抗原として用いて結核感染の迅速かつ特異的な血清診断法をを確立するために以下の要領で研究を進めてきた。
マルトース結合性蛋白質(MBP)と結核菌alpha抗原および19kDaリポ蛋白質との融合蛋白質の大腸菌での発現と精製:alpha抗原では、PCRで増幅したDNAのうちカルボキシ末端の約60塩基対のみ含むものを、19kDaリポ蛋白質ではアミノ末端付近の約60塩基対のみ含むものをMBPとの融合蛋白質発現用ベクターpMALcに連結し、組み替えプラスミドを構築した。このプラスミドで大腸菌を形質転換し、得られた形質転換体よりDNAを抽出、挿入断片の有無を確認した。目的のDNA断片の存在が確認された大腸菌にインデユーサーであるIPTG添加後2時間培養したところ、菌体蛋白の20%ものリコンビナントが発現していることを確認した。培養した大腸菌より蛋白質を抽出し、リコンビナント蛋白質のみをアミロースレジンカラムに吸着させ、マルトースを含むバッファーで溶出し、90%以上の純度のリコンビナント蛋白を精製した。得られたリコンビナント蛋白が結核患者血清との反応性を保持しているかどうかELISA法で検討した結果、alpha抗原リコンビナント、19kDaリポ蛋白質リコンビナントともに患者血清のみが反応した。この結果は、リコンビナントalpha抗原および19kDaリポ蛋白質が結核迅速診断法へ応用できる可能性を示したものである。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masanao Makino,Yueping Yin,Chihiro Katsukawa,Kwang Hyuk,and Yasuhiko Suzuki: "Studies of the alpha antigen gene family in M.leprae" Proceedings of 28th Joint Research Conference on Leprosy and Tuberculosis. U.S.-Japan Cooperative Medical Science Program.28. 63-67 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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