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免疫抑制剤FK506によるHIV感染治療の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 05770324
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関順天堂大学

研究代表者

菱川 隆史  順天堂大学, 医学部, 助手 (60189785)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードHIV / FK506 / AIDS / Gp120
研究概要

本研究では、HIV感染におけるHIV外被糖蛋白gp120の役割を検討し、gp120による細胞死の系を確立し、この系を用いてHIVによる細胞死を抑制する薬物の検討を行った。
HIV-gp120の細胞に及ぼす影響について、我々の研究で明らかとなった点について以下にまとめた。
1)gp120は、マクロファージ/CD4に結合する事によってIL-6、TNF-alphaなどを産生する。
2)主に、マクロファージから産生されたサイトカインによってB細胞から多クローン性にイムノグロブリンの産生が誘導される。
3)同様にT細胞もマクロファージからのサイトカインによる刺激とT細胞/CD4へのgp120によるシグナルによって、T細胞は活性化を受けHLA抗原の出現、IL-2産生の低下など、T細胞のアネルギー状態となる。
4)T細胞へのgp120の結合に引き続き抗T細胞レセプター(TCR)抗体の刺激を加えることによってT細胞死=apoptpsisが誘導される。15EA07:5)こうした系での細胞死は免疫抑制剤FK506によって抑制される。
現在までHIVの発症抑制に決定的に有効な薬物はないが、FK506はHIV感染そのものは阻止しないが、感染後の細胞死は阻止する可能性があり、実際、移植後HIV感染者に移植後FK506と類似のサイクロスポリンを使用した群でAIDSの発症が抑制されたとの報告がある。In Vivoでの有効性の確認のためにSIV感染サルを用いてFK506の投与実験を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 菱川隆史: "ヒト内在性レトロウイルスと免疫疾患" Medical Immunology. 26. 155-159 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 菱川隆史: "自己免疫病としてのHIV感染症-SLEとの接点-" Medical Immunology. 24. 55-64 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 菱川隆史: "HIV感染症にみられる自己免疫現象-SLEとの類似性を中心として-" Immunology Frontier. 2. 66-74 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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