• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

C型慢性肝疾患進展機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05770345
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関新潟大学

研究代表者

大越 章吾  新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (70231199)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードC型肝炎ウイルス / 輸血 / qaasispecies / 慢性化 / 変異
研究概要

C型肝炎ウイルス(以下HCVと略)は個々のウイルス遺伝子間でゲノム構造の隔たりが大きく、また個人より得られたのウイルスゲノムの経時的変異も観察されている。特に構造領域中のエンベロープ領域に存在するHypervariable Region(超可変領域)は遺伝的多様性の際だって大きい領域であり、この領域にコードされるウイルス蛋白が血中のリンパ球の標的抗原になっていると共に、巧妙に宿主の免疫監視機構をエスケープしていくことによってウイルスの持続感染が成立していく可能性が示唆されている。このような機構によって固体内に形成されるウイルスの分子集団の分子多様性をQuasispeciesとよび、この変化がC型慢性肝疾患の進展に関与している可能性がある。今回我々は、輸血後に肝障害を起こしそのままC型慢性肝炎となった症例において、その起因血たる供血者のHCVゲノムとその症例より得られたウイルスゲノムの多様性の変化を解析した。Hypervariable Regionを含んだクローンは、供血者においては解析した7クローンがほとんど全て何らかのアミノ酸の違いを有していたが、受血者においてはそのクローンが、輸血後約1年半までの検体でほぼ均一なまま保たれており、ウイルス感染後早期においてはウイルス集団の多様性は少なく時間が経つにつれてQuasispeciesが増大していくと考えられた。しかしながら、受血者のクローンは供血者のクローンとは異なったものであり、新しい個体内においてその個体に適応したウイルスクローンが選択的に増殖している可能性が考えられた。この様にC型慢性肝疾患の成立、進展にはウイルス分子の多様性の増大とともに宿主の免疫監視機構エスケープしていく機構が重要であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Showgo Ohkoshi: "Clinical evaluation of the anfibody aqainst cove protein of hopatitis C Vivus" Gashoenfenologia Japonica. 28 suppl.5. 80-83 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Masashi Watanabe: "Hepatitis Cuiral markers on patients who received blood that was positive for heputitis Cuiras core antibody,with qenetic evidonce of HCV tvansmici" Transfasin. 34. 125-129 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi