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肝組織内浸潤細胞及びクッパー細胞でのインターロイキンユレセプターbeta鎖の発現低下

研究課題

研究課題/領域番号 05770353
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

舛本 俊一  愛媛大学, 医学部・付属病院, 助手 (40243779)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード慢性肝炎 / 肝硬変 / 肝細胞癌 / インターロイキン-2レセプターbeta鎖 / クッパー細胞 / Natural Killer 細胞
研究概要

慢性肝疾患において末梢血リンパ球のインターロイキン-2レセプターbeta鎖(IL-2Rbeta鎖)の発現が低下し、その原因がNK細胞にあることを明らかにしてきた。上記事象の成因として1)末梢より肝組織へのIL-2Rbeta鎖陽性細胞の移動による、2)肝におけるIL-2Rbeta鎖発現抑制の機構の存在のため、の2つの可能性が考えられる。本研究は肝におけるIL-2Rbeta鎖の発現を目的とした。(方法)慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌患者の肝生検、剖検で得られた肝組織を用いた。肝組織を細切後、Percoll密度勾配遠心法で、large granular lymphocyte(NK細胞)、クッパー細胞を分離。抗ヒトIL-2Rbeta鎖抗体(Mikbeta1)を用いて染色後、フローサイトメトリーで解析。Human IL-2Rbeta probeを用い、mRNAを抽出。slot hybridizationにて解析。Periodate-lysine-2% paraformaldehyde (PLP)固定凍結切片を作製しMikbeta1を用いて免疫組織染色で検討した。(成績)フローサイトメトリーではクッパー細胞にIL-2Rbeta鎖の発現は認めなかった。得られた肝組織からは計測に必要な数のNK細胞は分離されなかった。mRNAレベルにおいても肝組織においてIL-2Rbeta鎖の発現はみられないことが確認された。免疫組織染色においても肝組織にIL-2Rbeta鎖陽性細胞はみられなかった。以上より、末梢血のNK細胞におけるIL-2Rbeta鎖の発現低下は、肝臓への移動のためではないことが証明された。従って、慢性肝疾患の肝臓では、IL-2Rbeta鎖の発現を低下させる機構が存在することが推察された。現在、ニトロソアミンによる肝障害及び肝癌マウスを作製し、肝障害及び発癌時の肝臓におけるIL-2Rbeta鎖の低下機序について検索中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toshikazu Masumoto: "Assoy of serum interleukin 8 lovels in potients with alcoholic hepatitis" Alcohol & Alcoholism. 28. 99-102 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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