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ステロイド剤による高濃度酸素肺障害の憎悪機序における好中球の関与

研究課題

研究課題/領域番号 05770405
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関東海大学

研究代表者

谷垣 俊守  東海大学, 医学部・第2内科, 助手 (90246091)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード酸素中毒 / ステロイド剤 / 好中球
研究概要

SPFラット(ウイスター系雄11週齢)を以下の4群(n=5)に分けた。
G1)空気吸入生理食塩水投与対照群
G2)80%酸素吸入生理食塩水投与群
G3)80%酸素吸入MPSL投与群
G4)空気吸入MPSL投与群
MPSL投与群には、80%酸素曝露開始直前にMPSLsuccinate2mg/kgを筋肉注射した。80%酸素(もしくは空気)曝露開始後5日目に、ヘパリン静注後、採血、気管支肺胞洗浄液(BALF)および肺組織の採取を行った。BALF中好中球数については、G1とG4では全く認めず、G2とG3については、それぞれ(8.43±2.16)X10^6/ml,(7.25±0.784)X10^6/ml(共にmean±SD)であり、両者間に有意差は認められなかった。BALF中好中球および肺組織中好中球の分離を種々の濃度勾配の組み合わせを用いて行ったが分離出来ず、遊走能および酸素ラジカル産生能の測定は行えなかった。濃度勾配法を用いて分離したG2とG3の抹消血中好中球のsuperoxide anion産生能は、それぞれ0.21±0.05n mol./min/10^6cells(mean±SD)であり、有意差(p<0.05)を認めた。但し、刺激をしない状態では有意差は認められなかったため、これらは20ng/mlのPMAを用いて刺激した後の値である。また、superoxide anion産生能には、チトクロームc還元法を用いた。抹消血中好中球の遊走能については、G2とG3それぞれ186.4±8.5%,140.0±18.6%(共に空気対象群を100%とした値で、mean±SD)であり、有意差(p<0.05)を認めた。以上の如くMPSLは、BALF中好中球数に有意な影響を及さず、抹消血中好中球superoxide anion産生のprimingをするが、遊走能については抑制的に働くこととなり、これらの結果だけでは肺障害の憎悪機序に言及できない。今後BALF中好中球及び肺組織中好中球の分離に努め、抹消血中好中球との比較が必要である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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