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肺の間質性炎症に関わる免疫担当細胞応答の追跡-膜表面抗原解析を用いた研究-

研究課題

研究課題/領域番号 05770406
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関東京医科大学

研究代表者

米丸 亮  東京医科大学, 医学部, 助手 (30191670)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード間質性肺炎 / 気管支肺胞洗浄 / フローサイトメータ / 細胞障害性Tリンパ球
研究概要

特発性間質性肺炎(IPF)の急性期あるいは活動期では、気管支肺胞洗浄液(BALF)の総細胞数、リンパ球比率が増大していた。CD3+リンパ球が増加しており、Tリンパ球の増加を示唆した。定説と異なり、CD4+リンパ球とCD8+リンパ球の比は低値であり、CD8+リンパ球が増大していた。CD8+S6F1+もしくはCD8+CD11a+リンパ球を細胞障害性Tリンパ球(CTL)として測定したが、CTLの比率は著増していた。発病より、やや時間が経過したIPF症例では、急性期症例よりもBALF中のリンパ球比率が低下し、CD4+/CD8+比の低下が著明ではなく、CTL比率の著増を認めなかった。IPF症例の急性期にCD8+リンパ球が増加し、そのCTL分画が著増していた観察結果は、従来特発性とされている間質性肺炎で、ウイルスなどの外的抗原に対する免疫応答がその発症に関与している症例が存在する可能性を示すものであると考えた。また、膠原病のひとつである多発性筋炎の症例でも、CTL分画の著増が見られた。さらに、gammadelta陽性リンパ球は0.7%〜3.4%、ナチュラルキラーリンパ球は0.7%〜19.9%と少なかった。CD4+CD45RA+リンパ球は0.2%〜0.3%、CD4+CD45RO+リンパ球は5.9%〜12.0%であり、これらの臨床的意義にはさらに検討が必要であると考えた。一方、サルコイドーシスでは、BALF中のCD4+/CD8+リンパ球比は増大しており、肺間質性炎症の発症機序としての免疫応答が特発性間質性肺のそれと異なることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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