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老年痴呆患者の海馬の体積変化と髄液alpha1-アンチキモトリプシンの関係

研究課題

研究課題/領域番号 05770432
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

橋本 律夫  自治医科大学, 医学部, 助手 (50254917)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード脳血管性痴呆 / Alzheimer型痴呆 / 海馬体体積 / 記憶障害 / alpha1-アンチキモトリプシン
研究概要

老年痴呆患者の中核症状は記銘力障害である。記銘力障害の責任病巣としては海馬が考えられている。今回私は脳血管障害患者で海馬に限局した梗塞巣を持つ患者について神経心理学的な検討を加え、さらにそれらの患者の海馬体積をGE1.5Tesla Signa Unitで spoiled gradient echo 法を用いて海馬体積を測定し、全頭枠蓋体積との比率を計算して海馬の萎縮を定量的に検討し、神経心理学的な障害の程度との比較を行った。その結果では、右側片側海馬障害の場合、検査上記憶障害は存在するものの、日常生活上問題となることは少なく、また持続する記憶障害例では、両側海馬体積が正常より低下している傾向が認められた。すなわち言語化出来る記憶については左海馬が有意であり、回復機転には反対側海馬が関係している可能性が示唆された。またAlzheimer病についても海馬の体積測定を行い正常例との比較において臨床的に前行性記憶障害が明らな例では海馬体積により正常群と分離される傾向がみられた。また臨床的に皮質症状が明かでなく、前行性記憶障害みのが前景に立つ例で、海馬体積の明かな低下を認めめれAlzheimer病を疑わせる症例も存在し、Alzheimer病の臨床症状のheterogeneityを裏づけるものであった。海馬体積と髄液alpha1-アンチキモトリプシンの関係については未だ症例数が不十分のため今後も研究を継続して行くつもりである。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田中康文,橋本律夫: "記憶障害と海馬" 神経研究の進歩. 38. 140-159 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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