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心筋再灌流障害における生体内フリーラジカルの役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770487
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関昭和大学

研究代表者

下司 映一  昭和大学, 医学部, 助手 (50192050)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード心筋虚血再灌流障害 / 成犬 / ラット / 筋小胞体 / ca‐ATPase活性 / フリーラジカル / Catalase Inhibitor / Superoxide Dismutase
研究概要

成犬およびラット再灌流心モデルにおいて、心筋の虚血再灌流障害におけるフリーラジカルの関与を、電子スピン共鳴法(ESR)と心筋の生化学的微細構造学的分析により検討し、さらにsuperoxide dismutase(SOD)、catalase阻害剤(ATZ)の効果についても検討した。
1.血中フリーラジカルのESR signalは虚血10分後でわずかに検出され、再灌流後に徐々に増大し、再灌流5分後に最も明瞭となった。SOD前投与群では再灌流後でもESR signalは検出されなかった。
2.心筋小胞体(SR)のCa‐ATPase活性は、10分単純虚血群では非虚血部と同程度に保たれたが、10分虚血30分再灌流群において非虚血部の60%まで有意に低下した。SOD投与群では30分再灌流後でも80%の低下にとどまった。
3.SR蛋白のSDSゲル電気泳動による分画定量では、ATPase主蛋白は10分単純虚血、10分虚血後再灌流、SOD投与いずれの群においても有意な変化を認めなかった。
4.ATZ投与によりcatalase活性は著明に抑制され、再灌流時の血行動態の悪化、SRのATPase活性の低下が増強され、電気泳動によるSR蛋白の分画定量でも、10分虚血後再灌流群においてATPase主蛋白の有意な崩壊を認めた。
5.虚血再灌流部心筋の微細構造観察では、contraction band necrosisを多く認めた。
以上より虚血再灌流障害におけるフリーラジカル関与が強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Toshiki Iwata: "Role of Catalase ischemia‐Reperfusion Injury in the Perfused Rat Heart" Showa Univ.J.Med.Sci.5. 225-235 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 岩田俊樹: "心筋虚血再灌流におけるhydrogen peroxideの心筋小胞体への影響に関する検討" 心筋の構造と代謝. 16(in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 荒田浩久: "Stunned Myocardiumに対するSODの効果‐局所心機能と微小器官の対比‐" 心筋の構造と代謝. 16(in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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