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ジストロフィンの脳内生理機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05770509
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関東北大学

研究代表者

萩野谷 和裕  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (00208414)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードジストロフィン / 電撃痙攣 / カイニン酸
研究概要

ジストロフィンの脳内機能の解明のため本年度はジストロフィーモデルである、mdxマウスの痙攣抵抗性につい検討した。この研究の動機はDMD患者のアンケートにおいて熱性痙攣の頻度が2.6%と一般小児における8-9%よりも有意に低値であることが判明したからである。mdxマウスとコントロールマウスであるB-10マウスそれぞれ15匹を用いて、Dixonのupanddown法により最大電撃痙攣の閾値を測定した。その結果mdxマウス20.69±1.83mAにたいしてB-10では16.06±0.91mAと、mdxマウスの方が有意(p<0.005)に痙攣閾値が高かった。またカイニン酸(30mg/kg、i.p.)による痙攣誘発実験では全例に痙攣が認められたが、痙攣までの潜時はmdxマウスで1488±312sec.にたいしB-10マウスでは453±34secとmdxマウスにおいて有意に(p<0.005)潜時は延長していた。しかしペンチレンテトラゾール(50mg/kg、i.p.)では痙攣までの潜時は有意差がなった。カイニン酸受容体のオートラジオグラフィーを行い、大脳各部位におけるカイニン酸受容体密度を検討した結果、大脳皮質、海馬、線状体においてmdxマウスでは有意に低下していることが判明した。Timm染色にてカイニン酸受容体を介する主要な神経伝達経路である、海馬苔状線維の亜鉛含有量を検討したところ海馬のCA3領域において有意に低下していた。以上より、mdxマウスでは誘発痙攣にたいし抵抗性をもっていることがわかり、その機構には少なくともカイニン酸受容体が関与していることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Haginoya,et al.: "Quantitative evaluation of electron transport system proteins in mitochondrial encephalomyopathy." Acta Neuropathologica. 85. 370-377 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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