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Chediak-Higashi症候群におけるCキナーゼの異常と遺伝子治療の試み

研究課題

研究課題/領域番号 05770541
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関山梨医科大学

研究代表者

田辺 文憲  山梨医科大学, 医学部, 助手 (80217108)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードChediak-Higashi症候群 / Cキナーゼ / カルパイン
研究概要

先天性食細胞機能不全を主徴とするChediak-Higashi症候群の動物モデルであるベ-ジュマウスにおいて、細胞内情報伝達に重要なCキナーゼに異常がみられることは既に報告した。すなわち、ベ-ジュマウスの好中球やNK細胞のCキナーゼ活性は、TPA刺激により急速なdown-regulationが生じ、これがNK活性低下やCon A cap形成の異常の原因になっている。ベ-ジュマウスのCキナーゼを正常なラットより精製したmu-calpainと反応させると、正常マウスのCキナーゼよりも急速に分解されることがわかった。
このCキナーゼは、現在までalpha、beta、gammaなど数種のsubtypeが知られている。今回私は、ベ-ジュマウスのCキナーゼのどのsubtypeに異常がみられるのかを調べるために、好中球より抽出したCキナーゼをハイドロキシアパタイトカラムによる高速液体クロマトグラフィーで分画した。その結果、正常およびベ-ジュマウスの好中球のCキナーゼは大きなピークと小さなピークの二つに分れた。各Subtypeに特異的なポリクローナル抗体を用いてWestern Blot法を行ったところ、大きなピークはCキナーゼbeta、小さなピークはCキナーゼalphaであることがわかった。そこでマウス脳よりmRNAを抽出し、逆転写反応を利用した遺伝子増幅法(RT-PCR)により正常およびベ-ジュマウスのCキナーゼbetaのcDNAを増幅した。現在、この増幅したcDNAを用い、direct sequence法により塩基配列を解読中で、ベ-ジュマウスのCキナーゼbetaのcDNAに点突然変異があるかどうか解析を行なっている。
Chediak-Higashi症候群の遺伝子レベルの異常をベ-ジュマウスを用いて明らかにし、遺伝子治療への手がかりにしたい。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fuminori Tanabe: "The properties and mec A gene of the methicillin-resistant Staphylococcus anreus isolated in Fukushima Medical College Hospital." Fukushima Journal of Medical Science. 39. 35-42 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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