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新生仔くも膜下出血における脳血管攣縮の検討‐血中エレドセリンとの関係において‐

研究課題

研究課題/領域番号 05770560
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関昭和大学

研究代表者

長谷川 元宏  昭和大学, 医学部, 助手 (70241031)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード新生児 / くも膜下出血 / エレドセリン
研究概要

新生児は原発生あるいは仮死に伴いくも膜下出血を認めることが多い.しかし成人と異なり脳虚血症状を来すことは少ない.この差異に関する明確な原因は明らかでない.そこでこの事を解明するために,くも膜下出血を認めた新生児の髄液中のエンドセリンを測定した.対象は在胎33週5日より在胎41週0日の生後5日以内の新生児10例である.このうち3名はくも膜下出血を認めた例であり,7名はくも膜下出血を認めていない例であった.方法は髄液検査の際に1mlの髄液にトラジロールを添加し凍結保存.その後髄液を解凍しEIA法及び光化学反応法を用いてエンドセリンを測定した.結果はくも膜下出血の存在に関わらず髄液中のエンドセリンの量は4pg/ml以下であった.これは従来成人において測定されているエンドセリンの量に比し少なかった.また今回くも膜下出血を認めた新生児はその後の経過で,脳梗塞や水頭症は合併しておらず経過は順調であった.すなわちくも膜下出血を認めた新生児の髄液中のエンドセリンは成人のくも膜下出血例に比べ低値であり,この事が新生児くも膜下出血において脳虚血症状が少ない事と関係している可能性があると考えた.今後は同一条件下の成熟および新生仔動物においてくも膜下出血モデルを作成し,髄液および血液のエンドセリンを測定し,くも膜下出血後の脳虚血症状へのエンドセリンの影響をさらに検討したい.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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