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胎生期の先天性心疾患における肺動脈の発育に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770568
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

吉義 雅章  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50246518)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード胎生期循環 / 肺動脈 / ファロ-四徴症 / 心室中隔欠損 / 総動脈幹残遺症
研究概要

私達は5年前からbis-diamineを妊娠9〜10日のラットに投与し,妊娠満期に胎仔を全身急速凍結法で固定し,心臓と大血管をin-situで研究してきた。いままでに妊娠ラット100頭,胎仔700頭の研究を行い,心臓と大血管の断面カラー写真数千枚を記録した。この研究ではこのカラー写真を元に各種先天性心疾患の胎生期の肺動脈の発達を研究した。
主な結論は次の如くである。
1.肺動脈弁欠損を合併するファロ-四徴症の胎仔が約100頭研究された。いずれも動脈管を欠損していた。肺動脈は著明に拡張していた。肺動脈の拡張は肺門部で最も高度であった。肺動脈の拡張は右室流出路狭窄が軽い程,高度であった。
2.通常のファロ-四徴症の胎仔を40頭研究した。その観察では主肺動脈は細いが左右肺動脈の太さは対照(心奇形無しの胎仔)と差が無かった。従って臨床例にみられる左右肺動脈の低形成は生後の発育不全によると思われる。
3.心室中隔欠損のラット胎仔30頭の研究を行った。その結果は主肺動脈,左右肺動脈の太さは対照と差がなかった。従って臨床例にみられる肺動脈の拡大は生後に生じると思われる。
4.心内膜床欠損のラット胎仔20頭の研究でも,主肺動脈,左右肺動脈の太さは対照と差が無かった。従って臨床的に認められる肺動脈拡張は生じたものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 吉義雅章: "両側動脈を伴った無脾症候群" 心臓. 24. 1249-1255 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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