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皮膚発癌におけるヒト乳頭腫ウイルス(HPV)のトランスホーム遺伝子E7機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05770585
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関北海道大学

研究代表者

西川 武志  北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (50237674)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード疣贅状表皮発育異常症 / 皮膚癌 / ヒト乳頭腫ウイルス / E7遺伝子 / mRNA / MHCクラスI / RT-PCR法 / CATアッセイ
研究概要

疣贅状表皮発育異常症(EV)の皮膚癌からは、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)5型、8型が高率に分離されるが、そのE7遺伝子にはトランスホーム活性はないとされてきた。われわれは、最近E7遺伝子が活性型ras遺伝子と協同で初代ラット細胞をトランスホームし、同型ラットに強発癌性を示すことを見いだし報告した。本研究では、EV症病変部組織(HPV5型を含む)からHPV5型E7領域を含むmRNAが検出された。すなはちLCRから読まれ、E6E7領域内でスプライスを受けるmRNAをRT-PCR法によって同定し、塩基配列と生物学的および生化学的機能を解析することにより、患者癌組織でのE7領域の転写活性について検討した。また、HPV8型E7遺伝子と活性型ras遺伝子でトランスホームした細胞が同型ラットに強発癌性を示したことから、8型E7遺伝子のMHCクラスIプロモーター領域の転写調節にあたえる影響をCATアッセイ法を用いて解析した。
その結果、EV症関連のHPV5型、8型では、子宮頚癌から分離される16型、18型、また、尖圭コンジローマなどから分離される6型、11型とも異なったmRNAやE6領域のやや上流から読まれ、スプライスを受けずにE6E7領域の下流まで連続して読まれるmRNAが認められた。
HPV16型では、そのE7領域にMHCクラスIIの発現を抑える性質が報告されているが、HPV8型E7遺伝子では、16型E7遺伝子よりも強いMHCクラスIIの発現を抑制する機能があることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Toshiharu Yamashita: "Biological and biochemical activity of E7 genes of the cutaneous human papillomduirus type 5 and 8." Oncogene. 8. 2433-2481 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Takeshi Nishikawa: "A case of verrucous carcinoma associated with HPV type 16 ONA." Jounal of Dermatology. 20. 483-488 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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