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ケラチノサイトより産生される細胞増殖因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770614
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関広島大学

研究代表者

森田 栄伸  広島大学, 医学部, 助手 (90182237)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードケラチノサイト / stem cell factor / 色素細胞 / PCR / c-kit / 表皮
研究概要

骨髄幹細胞、肥満細胞および色素細胞の分化、増殖にはc-kit受容体が重要な役割をしている。近年、c-kit受容体と結合するリガンド(stem cell factor/mast cell growth factor)が同定され、骨髄ストローマ細胞や真皮線維芽細胞に発現されていることが明らかになった。われわれは培養ケラチノサイトがstem cell factorのmRNAを発現していることをPCR法でみいだしている。色素細胞は表皮基底層でケラチノサイトに囲まれて存在していることから、色素細胞の分化、増殖にはケラチノサイトが発現しているstem cell factorが重要な役割をしているものと推定される。さらに、PCR法で増幅されたcDNAをサブクローニングしその塩基配列を決定し、ケラチノサイトが発現しているstem cell factorのmRNAは全長型であることを明らかにした。さらに、ケラチノサイトがstem cell factorの蛋白を表現していることを明らかにするために、当教室で樹立したケラチノサイトの培養細胞株KCMH-1の蛋白を可溶化し、stem cell factorに対するポリクローナル抗体を用いてウエスタンブロット法で検出したところ、32KDおよび20KDの蛋白が検出された。全長型のmRNAから翻訳されるstem cell factorは通常膜結合型であるが、一部は蛋白分解酵素により切断されて遊離型となることが知られている。今回検出された32KDおよび20KDの蛋白はそれぞれ膜結合型および遊離型に相当するものと思われる。また、吸引水疱により皮膚局所から表皮細片を採取し、PCR法でstem cell factorのmRNAの発現を検討したところ、健常人皮膚でmRNAが検出され、stem cell factorは表皮で恒常的に発現されていることが推察された。色素異常がみられる皮膚疾患でstem cell factorの発現異常があるかどううか現在検討中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Eishin Morita: "Expression of c-kit ligand in human keratinocytes" Arch Dermatol Res. 286(印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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