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クローン化HTLV-1感染T細胞の産生するサイトカインと表皮細胞におよぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 05770628
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

元木 良和  福島県立医科大学, 医学部・皮膚科, 助手 (40244389)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードHTLV-1感染T細胞 / サイトカインプロフィール
研究概要

ATL患者末梢血から樹立したHTLV-1感染T細胞クローンを筆者らは4種類持っている。その中には無刺激状態でTh0、あるいはTH1に相当するサイトカイン産生パターンを示すものが含まれている。これらの細胞について、PMAやレクチン刺激下での各種サイトカイン、主にIFN-gammaとIL-4の産生をELISA法で調べた。また、そのmRNAの発現についてRT-PCR法で調べた。
その結果、ELISAで検出感度をやや越えるレベルのIFN-gammaが産生される細胞株の「35T」では、レクチン刺激ではほとんどIFN-gammaの産生に増加がなく、PMA刺激によって10倍以上にタンパクの産生が増加した。この結果から、PMAがリンパ球へ直接作用してサイトカインの産生を増加させていることが伺えた。また、Th0型の細胞株である「16T」のIL-4産生においても、PMA刺激では約3倍の顕著な増加をみた。
次に、タンパクレベルよりもより鋭敏にサイトカインの産生を検出できると期待されるRT-PCR法を行った。概ねタンパクレベルでの結果を裏付ける結果を得た。タンパクレベルではIFN-gammaおよびIL-4の産生が検出されなかった細胞株「KS-2」では、mRNAレベルでIL-4のバンドが見られた。IFN-gammaのバンドは出なかったことから、このクローンはTh2型と考えられた。
ICAM-1を発現させた培養ヒト表皮角化細胞と、各種クローンとの接着を見る試みも行った。MTTを取り込ませ、角化細胞に接着したT細胞を光学的に測る実験系を組んだ。検出感度に難があり、はっきりした結果を得るには至っていないが、今後さらに検討を加えたい。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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