• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

表皮における樹枝状T細胞の胸腺外分化

研究課題

研究課題/領域番号 05770639
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関杏林大学

研究代表者

早川 順  杏林大学, 医学部, 助手 (30255393)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード樹枝状表皮T細胞 / Tcell receptor-alphabeta / 胸腺外分化 / 皮膚移植 / 骨髄移植
研究概要

我々は骨髄由来樹枝状表皮T細胞(dendritic epidermal Tcell:DETC)は胎仔胸腺由来DETCと異なり、Tcell receptor(TCR)-alphabeta,CD8を発現しており、表皮に遊走後表皮内である程度分化する可能性を示した。つまり、それは表皮に遊走してきた時点(骨髄移植3〜4ケ月後)では殆どの骨髄由来DETCはTCR-alphabeta^-/CD3^-であるのに対し、その後時間の経過(6ケ月〜1年後)とともに殆どの骨髄由来DETCは TCR-alphabeta^+/CD3^+となるという事実に基づいている。 このDETCが表皮内で分化する可能性を直接証明すめため、骨髄由来DETCが宿主マウス表皮に出現した時点で表皮(皮膚)を採取し、それを第2の宿主マウスに移植し骨髄由来DETCのTCR-alphabeta/CD3の発現を経時的に観察した。なおこの際、第1,第2の宿主マウスの胸腺は摘除しておくことにより胸腺の影響を全く除くことが出来る。当初は表皮のみの移植を試みたが生着しないものが多く、しかもたとえ生着しても表皮内の骨髄由来DETCは皮膚移植後著しく減少してしまうため、この方法での移植は断念せざるを得なかった。そこで真皮も含めた全層皮により同様の検討を行った。全層植皮の場合でもやはり骨髄由来DETCの移植後の減少はある程度認められたものの、TCR-alphabeta^+/CD3^+DETCの比率は移植後の時間の経過とともに増加した。
この結果は、表皮のみを移植したわけではないため、表皮に到達した骨髄由来DETCが表皮内で分化したという証明にはならないものの、少なくとも皮膚の中である程度分化しうることが直接的に証明されたといえよう。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tetsuo Shiohara,et al.: "Bone marrow-derived dendritic epidermal Tcells express TCR-alphabeta/CD3 and CD8:Evidence for extrathymic maturation." Journal of Immunology. 150. 4323-4330 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Jun Hayakawa,et al: "Identification of a novel population of CD8alpha^+beta^- bone marrowderived dendritic epidermal cells." Journal of Immunology. 151. 5984-5992 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi