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胎児皮膚表皮基底細胞によるII型コラーゲン遺伝子の一過性発現について

研究課題

研究課題/領域番号 05770641
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

和泉 達也  慶應義塾大学, 医学部・皮膚科, 助手 (90212951)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードII型コラーゲン / in situ hybridization / 発生 / 毛包形成
研究概要

White leghorn chickの胎生8日から20日目の皮膚、および17,21,23週の胎児皮膚を用い、II型コラーゲンのmRNAおよび蛋白レベルにおける発現を分析した。II型コラーゲンmRNAの局在をみるために、in situ hybridizationを行なった。その結果、chickの皮膚では、10日で表皮にII型コラーゲンmRNAが出現するが、15日には羽毛の発生している場所に一致してII型コラーゲンmRNAの減少、消失が見られた。18日には羽毛の形成は完了するが、その時期においてはII型コラーゲンmRNAは表皮からすべて消失していた。また、定量のためにRNase protection assayも行なったが、その結果10日目よりII型コラーゲンmRNAが発現し始め、11日目に最大に達し、その後徐々に減少し、18日には検出されなくなった。さらに、II型コラーゲンに対するモノクローナル抗体を用い組織染色を行なったところ11日目には表皮下に線状に陽性所見がみられたが、15日目には、羽毛の形成された場所に限局して陰性化した。一方ヒト胎児皮膚においては、頭部の皮膚を用いII型コラーゲンに対するモノクローナル抗体で組織染色を行なったところ、胎生17週で表皮下に線上に陽性所見がみられた。また、胎生21週では毛包の形成が見られるが、そこに一致してII型コラーゲンの陰性化がみられた。
以上の結果より、chickの皮膚において、II型コラーゲンはmRNAレベルにて制御されていることと、皮膚におけるII型コラーゲンの一過性発現と羽毛の発生が緊密に関係していると考えられた。また、同様なことがヒトについても当てはまることも示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Noriyuki Azuma: "Transient expression of type II collagen at the middle stages of chick embryonic and human fetal skin development" Journal of Investigative Dermatology. (in press).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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