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抗凝固剤の腫瘍内血栓及び間欠的血流に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 05770659
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関東北大学

研究代表者

根本 建二  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (10208291)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード腫瘍血管 / 血栓 / 放射線 / 抗凝固剤
研究概要

(1)抗凝固剤の腫瘍内血栓に及ぼす影響
【対象と方法】マウスに自然発生した扁平上皮癌をマウス下腿に移植し大きさが7mmになったものを使用した。方法は抗凝固剤を投与したときとしないときで腫瘍を摘出後に細切しこれを血栓溶解剤であるウロキナーゼの溶液でdigestionし、遊離してくるFDPの量を測定した。抗凝固剤としてはウロキナーゼ、ヘパリン、TPAを用いて検討した。
【結果】ウロキナーゼ、ヘパリン、TPAは腫瘍から遊離してくるFDPの量をそれぞれ最大で31.2%,12.8%,21.5%低下させた。従ってこれらの薬剤は腫瘍内の血栓形成を抑制していると考えられる。
(2)抗凝固剤の間欠的血流に対する影響
【対象と方法】マウスに自然発生した扁平上皮癌と横紋筋肉腫を用いて検討した。これらの腫瘍を移植したマウスに20分間隔で蛍光色素であるHoechst33342とDioc7を尾静脈より注射しどちらか一方にのみ染まっている血管の割合を、抗凝固剤を投与したものとしないもので比較した。扁平上皮癌ではどちらか一方の色素で染まる血管はきわめて少なく判定できなかった。横紋筋肉腫では通常20%前後の血管が一方の色素のみで染まるが今回検討したウロキナーゼ、ヘパリン、TPAではこの血管の割合に明らかな変化は認めなかった。
(3)これらの結果から間欠的な血流は血栓に依存してできるのではない可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 根本建二: "放射線照射後の腫瘍内血管密度と薬剤到達性の変化" 日本放射線腫瘍学会誌. 5. 271-276 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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