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経皮挿入可能な人工動・静脈グラフトの基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 05770693
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

前田 宗宏  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (30209390)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード人工血管 / interventinal radiology、 / 金属ステント / 血管造影
研究概要

腫瘍浸潤や内膜肥厚による血管の閉塞の防止、動脈瘤の治療を目的としたcovered stentの開発を試みた。挿入時に小さく折り畳むことのできる金属ステントの一種で拡張径と折り畳み径との比に優れるspiral Z-stentと人工血管の素材であるPTFEシート(住友電工製)を組み合せてcoverd stentを作製した。Spiral Z-stentのワイヤーを0.25〜0.3mm径とし、20〜30muの薄いPTFEシートを採用することにより7Frシース(外径約3mmのチューブで、通常の血管造影検査時に用いられるもの)を通る径10mmのcovered stentを開発した。
また、今回開発したステントの短期開存性を確認するために動物実験を行なった。6頭の雑種の大腿静脈をカット・ダウンし、7Frシースを挿入した。シースの中を通して後大静脈にPTFE covered spiral Z-stentを留置した。1ヵ月(3頭)と3ヵ月後(3頭)に血管造影を施行後に屠殺し、ステントとステント留置部の血管を組織学的に観察した。1ヵ月群と3ヵ月群に各1列の閉塞がみられ、6例中4例の開存が得られた。組織学的検討で、1ヵ月群のステントに初期血栓の付着と部分的な内膜被覆がみられ、3ヵ月群の開存例では、ステント内面の内皮細胞による完全な被覆が認められた。今回の実験結果から、開発途上にあるPTEFE covered stentは、臨床応用までにステントの改良と追加実験を行なう必要があるが、有望な治療器具であり、抗血栓療法を併用して初期血栓を防止すれば、PTFEcovered stentの長期開存が得られる可能性があると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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