• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

MRIを用いた側頭葉てんかん患者における海馬体及びその近傍領域の形態的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770713
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関千葉大学

研究代表者

岡田 真一  千葉大学, 医学部・付属病院, 助手 (90185439)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードtemporal lube epilepsy / hippocampus / volume measurement / magnetic resonance imaging
研究概要

千葉大学病院精神科神経科に通院中の側頭葉てんかん患者のうち、同意を得た22名(男8名、女14名)を対象として、頭部MRIを施行、得られた画像より海馬体と扁桃体の体積を計測、同部位の萎縮の程度を評価し、更に頭皮上脳波の焦点側、検査時年齢、発症年齢、罹病期間、複雑部分発作の最高頻度との相関を調べた。
MRIの撮影は、GE社製SIGNA system(静磁場強度1.5T)を用い、TR/TE/NEX=500ms/22ms/2.0、FOV=20cm、サンプリング及び画像マトリックス=256x196、スライス厚さ4mmの条件により、脳幹部の後壁に平行なT1強調oblique coronal像を連続的に得るように行った。
海馬体及び扁桃体の体積は、扁桃体前端から後交連までのそれぞれのスライスにおいて、ディスプレイ上で境界をトレースして面積を測定することにより算出した。尚、海馬体と扁桃体の境界は、画像上識別が困難なため、両者の複合体としての体積の算出となった。同部位の萎縮の程度の評価は、左右のうち体積の小さい側が萎縮していると仮定し、左右の体積の差が萎縮していない側の体積に対して何%にあたるかを算出して行った。
対象22例の平均検査時年齢は41.3±14.2(mean±SD)歳、発症年齢は20.7±12.9歳,罹病期間は20.6±11.6年であった発作頻度は、1日のうちで数回起こった者4例、週単位7例、月単位9例、年単位2例であった。脳波上の焦点側は左側6例、右側11例、特定不可能5例であった。萎縮の程度は、0〜10%11例(焦点側と萎縮側の一致率:左側焦点例2例/2例、右側2例/5例、焦点側特定不可能例4例)、10〜20%5例(左1/2、右2/3、特定不可能0例)、20〜30%6例(左2/2、右2/3、特定不可能1例)であった。焦点側と萎縮側の一致した11例において、萎縮の程度と発作頻度等の臨床的事項との明らかな相関はみられなかった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi