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躁うつ病の血漿中ニューロペプチドY,CRF,成長ホルモンおよびコルチゾールの研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770718
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関山梨医科大学

研究代表者

佐藤 佳夫  山梨医科大学, 医学部, 助手 (40215869)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード躁うつ病 / ニューロペプチドY / 成長ホルモン / デスメチルイミプラミン
研究概要

(1)ニューロペプチドY(NPY)に関しては、健康成人とうつ病患者とのNPY濃度の基礎値の比較を行った。すなわち、検査目的を説明し同意書を得た後、11:00AMに採血を行い、健康成人10名、うつ病患者10名の血漿中NPY濃度を測定した。それによると、うつ病患者では、NPY濃度が有意に高かった。これは、うつ病患者のノルアドレナリンの高値にともない、抑制作用があるといわれているNPYが増加している可能性がある。
(2)デシメチルイミプラミン(DMI)テストによる血漿中NPY濃度の変動は、健康成人5名では、NPYの増加傾向を示した。これは、ノルアドレナリンに選択性のある抗うつ薬であるDMIにより、ノルアドレナリンと共にNPYが放出された可能性がある。
(3)DMIテストでの成長ホルモン(GH)分泌刺激試験を健康成人とうつ病患者で比較検討した。健康成人8名とうつ病患者8名の血漿中GH濃度の変動を検討した結果、うつ病患者では有意にGH分泌反応が鈍化していた。また、健康成人に、DMIテスト、alpha_2アゴニストであるクロニジンを用いたクロニジンテストを、十分な間隔をあけて施行したところ、常に同様な反応がみられ再現性が保たれていたが、うつ病患者においても増悪期、寛解期、更に増悪期と同様な反応が見られた。このことは、うつ病患者にalpha_2受容体の低感受性が多く存在しており、DMIによるGH分泌刺激試験は、vulnerability markerとなり得ることを示唆している。
(4)CRF、コルチゾールに関しては、現在のところ検討中であり、まだはっきりとした結果は出ていない。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 假屋 哲彦: "感情障害におけるalpha_2受容体を中心としたノルアドレナリン機能に関する臨床生化学的研究" 厚生省精神・神経疾患研究委託費平成5年度研究成果報告書. (発表予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤 佳夫(共著): "Neuropeptide Y:精神薬理と臨床" 薬物・精神・行動. (発表予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 假屋 哲彦: "感情障害におけるalpha_2受容体を中心としたノルアドレナリン機能に関する臨床生化学的研究" 厚生省精神・神経疾患研究委託費平成4年度研究成果報告書. 65-69 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshio Sato: "Effect of desmethylimipramine on plasma neuropeptide Y levels in healthy subjects" Clinical Neuropharmacology. 15. 287-287 (1992)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 假屋 哲彦: "感情障害におけるalpha_2受容体を中心としたノルアドレナリン機能に関する臨床生化学的研究" 厚生省精神・神経疾患研究委託費平成3年度研究成果報告書. 53-57 (1992)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤 佳夫: "デスメチルイミプラミンテストによる血漿中ニューロペプチドYの変動" 薬物・精神・行動. 11. 366-366 (1991)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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