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正常老人剖検脳およびアルツハイマー型痴呆患者剖検脳における一酸化窒素合成酵素の分布に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770747
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

木村 通宏  順天堂大学, 医学部, 助手 (50234381)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード一酸化窒素 / 一酸化窒素合成酵素 / アルツハイマー型痴呆 / 免疫組織化学法 / ミラーイメージ法
研究概要

神経細胞のシナプス前の長期増強が記憶の形成に重要に関与しているという知見があるが、最近その長期増強過程に一酸化窒素(NO)が逆行性の神経伝達物質として作用する可能性を示唆する所見が得られている。しかし現時点ではラット脳における一酸化窒素合成酵素(NOS)分布が報告されているのみで、ヒト脳におけるNOSの分布の報告は認められないため、NO並びにNOSの脳内での分布を明らかにすること、そして記憶と関連が深いとされるアセチルコリン(ACh)とNOSの共存の有無を調べること、さらには記憶の障害が最も重要な症状の一つであるとされているアルツハイマー型痴呆(ATD)患者剖検脳におけるNOSの分布を検索することを目的とした免疫組織化学的検討を計画した。そこでNOSに対する免疫組織化学的手法を用いてヒト剖検脳におけるNOSの局在性、AChとNOSの共存の可能性、そしてATD患者剖検脳におけるNOS分布と病理所見との関連の有無等を検討した結果、ヒト剖検脳において、大脳皮質、マイネルト核神経細胞にNOSが存在することを確認した。そしてコリンアセチルトランスフェラーゼ(ChAT)に対して一種の二重染色法であるミラーイメージ法による検討を行い、マイネルト核においてNOSとChATが共に存在することを確認した。またATD患者剖検脳においても、NOSはほぼ同様の分布を示しているが、現在症例数を増やして詳細に検討中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 新井平伊: "アルツハイマー型痴呆脳における神経伝達物質の変化-特に長期増強(long term potentiation)に関連して-" 文部省重点領域研究老年痴呆の分子機構、平成5年度公募ワークショップ. 3- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 南雅之: "Alzheimer型痴呆患者剖検脳大脳皮質におけるエンドセリン様免疫活性の増加" 第12回日本痴呆学会抄録集. 34- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] M.Kimura: "Amyloid-P-component-like immunoreactivity in beta/A4 immunoreactive deposites in Alzheimer-type dementia braons." Neurology. 241. 170-174 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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