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体細胞を用いた遺伝子治療におけるインスリン遺伝子発現調節に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770759
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関筑波大学

研究代表者

川上 康  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70234028)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード遺伝子治療 / 糖尿病 / 発現調節 / インスリン / グルココルチコイド
研究概要

1.糖濃度によるインスリン産生制御が可能なインスリン遺伝子導入細胞の開発
培養線維芽細胞への糖代謝関連遺伝子(インスリン、グルコーストランスポーター、グルコカイネース)重複導入後に、培養液中の糖濃度を変化させた。結果、糖濃度を変化させてもプロインスリン産生量に有意な変化は認められなかった。糖濃度によりインスリン産生が調節される際には、上記以外の線維芽細胞中で発現の少ない遺伝子が重要であると考えられた。同じ手法で培養下垂体細胞に上記遺伝子を重複導入した結果、糖濃度に比例してプロインスリン及びインスリン産生の増加が認められた。しかし線維芽細胞の系に比較して、産生量は低く、産生量の増加が課題となった。
2.グルココルチコイド濃度によるインスリン産生制御が可能なインスリン遺伝子導入細胞の開発
培養線維芽細胞にグルココルチコイド反応性プロモーターとともにインスリン遺伝子、グルココルチコイドを重複導入した結果、グルココルチコイド濃度に比例してプロインスリン産生が認められた。遺伝子導入細胞をマウス皮下に移植し、移植部位にステロイド軟膏を塗布し局所のグルココルチコイド濃度を変化させた。結果、ステロイド軟膏の塗布によりマウス血糖値は調節が可能であった。この系は遺伝子転写による調節である為、反応が遅くなりインスリン産生の変化に数時間を要することが欠点である。しかし、糖尿病遺伝子治療モデルにおいて、単に血糖値を低下させるだけでなく、人為的に血糖値を調節することを可能とした。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 川上 康: "インスリン遺伝子発現細胞の機能と遺伝子治療の可能性" 糖尿病記録号 1993. 111-114 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Yasushi Kawakami: "Gene theiapy for Diabetes" Saishin Igaku. 49. 262-268 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 川上 康: "インスリン遺伝子発現細胞の機能" 糖尿病. 36. 112- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 川上 康: "遺伝子治療における導入遺伝子産生量の調節" 治療学. 27. 43- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 川上 康: "糖尿病治療の新しい展開-遺伝子治療の試み" 内科. 73. 317-320 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 川上 康: "下垂体ホルモンの作用機序-受容体とシグナル伝達機構" 日本臨床. 51. 137-142 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 川上 康: "臨床遺伝医学VI (分担)" 診断と治療社, 12 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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