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膵ホルモン分泌におよぼすイミダゾリン化合物およびGi蛋白の影響

研究課題

研究課題/領域番号 05770780
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

広瀬 寛  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50208881)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード糖尿病 / イミダゾリン化合物 / HIT細胞
研究概要

近年,alpha2受容体遮断薬であるDG-5128,SL84.0418やMK-912は,経口血糖降下薬として糖尿病患者で検討が進められている.alpha2遮断薬はイミダゾリン骨格を持つものが多く,alpha2受容体遮断作用とは別に直接インスリン分泌を刺激することも報告されている.また,ラットのisletsやhamster insulinoma cell lineであるHIT細胞の実験において,epinephrineやsomatostatinによるインスリン分泌抑制は,百日咳毒素(PTX)で阻害されるGi蛋白を介することが示されている.我々は,HIT-T15細胞を用いてalpha2受容体刺激薬かつイミダゾリン化合物であるclonidine,oxymetazolineおよびalpha2受容体遮断薬かつイミダゾリン化合物であるDG-5128のインスリン分泌におよぼす影響を検討した.またその際,Gi蛋白の阻害薬であるPTXのおよぼす効果についても検討を加えた.成績としては,
1.HIT細胞からのインスリン分泌は,alpha2受容体刺激薬であるclonidineおよびoxymetazolineによって抑制されたが(P<0.01),これらの効果はPTXの前処置により解除された.
2.PTX前処置したHIT細胞では,10^<-4>Mのclonidineおよびoxymetazolineはむしろインスリン分泌を促進した(P<0.05).
3.DG-5128は10^<-4>Mにて,HIT細胞からのインスリン分泌を有意に促進したが(P<0.001),その効果におよぼすPTX前処置の影響は少なかった.
以上まとめると,HIT-T15細胞において,alpha2受容体刺激によるインスリン分泌抑制は,PTX感受性Gi蛋白を介することが示された.また、高濃度のイミダゾリン化合物は直接インスリン分泌を促進することが示唆された.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 広瀬 寛: "HIT細胞のインスリン分泌に及ぼすalpha2受容体作働性イミダゾリン化合物および百日咳毒素の影響" 糖尿病. 36(Suppl 1). 226 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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