• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

クッシング病の下垂体腺腫におけるPOMC遺伝子転写制御機構の異常解明

研究課題

研究課題/領域番号 05770783
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

堀場 伸郎  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80173649)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードクッシング病 / Corticotroph / POMC / CRH / c-fos / c-jun / アンチセンスオリゴヌクレオチド / mRNA
研究概要

クッシング病下垂体腺腫細胞および、対照として正常ラット下垂体前葉(rAP)細胞、AtT20細胞の各培養系を用いて、c-fos、c-jun mRNAの発現と、アンチセンスFos、JunのPOMC mRANにおよぼす作用を検討した。
1.各種下垂体細胞におけるc-fos、c-jun mRNAの発現;クッシング病下垂体腺腫細胞、rAP細胞、AtT20細胞の全てにおいて、CRH添加により一過性にc-fos mRNAの発現を認めた。そのタイムコースは30分をピークとし、3種の細胞間で明らかな差はみとめなかった。
c-jun mRNAは、全ての細胞において基礎レベルで検出され、CRHにより増加を認めなかった。このc-jun mRNAのconstitutiveな発現は、rAP細胞に比し、他の2種の腫瘍細胞で多い傾向が見られた。
2.アンチセンスFos、JunのPOMC mRNAにおよぼす作用:c-fos、c-junに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドを作成し、3種細胞に添加後、POMC mRNAのCRHに対する反応を検討した。rAP細胞では、アンチセンスFos、Jun5時間の前処置により、CRHに対するPOMC mRNAの増加反応が抑制された。一方AtT20細胞では、5時間の前処理では効果を認めず、アンチセンスJunとの24時間の前処置により、初めてCRH作用の抑制がみられた。
まとめ:以上の結果より、CRHよりPOMC mRNA増加作用の少なくとも一部は、Fos、Junを介すると考えられ腫瘍化によりFos、Junを介した調整に変化が生ずる可能性が示唆された。これらの結果は、平成5年度日本内分泌学会秋季学術大会のシンポジウムにて発表し、一部、平成6年度日本内分泌学会総会で発表の予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 堀場伸郎: "CRH,POMCの遺伝子発現と核内蛋白-とくにFOS,JUNについて" 日内分泌誌. 69. 703- (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 堀場伸郎: "POMC遺伝子の発現調節におけるc-fos、c-junの関与" 日内分泌誌. 69. 869 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Toshihiro Suda: "Corticotropin-releasing Hormone,Proopio melanocortin,and Ghucocorticoid Receptor Gene Expression in Adrenocorticotrop in-producing Tumors In Vitro" J.Clin.Invest.92. 2790-2795 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi