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成人T細胞白血病細胞発症におけるHTLV-Iウイルス抗原の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05770808
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関熊本大学

研究代表者

松岡 雅雄  熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (10244138)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードHTLV-I / ATL / サザン法
研究概要

ATL症例の末梢血単核球またはリンパ節細胞より抽出した染色体DNAを用いてサザン法によりHTLV-IHTLV-Iプロウイルスを解析した。プローブとしては全HTLV-Iを使用することにより欠損型プロウイルスを有する症例をサザン法により同定しうる。解析した27例中、完全型プロウイルスは11例(約40%)、欠損型ウイルスは16例(約60%)であった。欠損型プロウイルスの割合は従来の報告に比べ高率であった。欠損型プロウイルスのできる機序には2種類あると考えられている。一つはスプライシングにより欠損が生じ、5'-LTRが保存されるタイプであり、もう一つは 5'LTRを含む欠損が起こっているタイプである。我々の解析した症例では欠損型プロウイルスの内、40%が前者の、そして残りの約60%が後者のタイプであった。これらの症例のうち代表的なものを選びgenomicDNAよりlambdaDashu IIを用いライブラリーを作成し欠損型プロウイルスを含むクローンを単離し欠損を塩基配列レベルで検討中である。また、これらの症例の細胞を用いHTLV-I抗原、特にTax,Rexの発現を蛋白レベルで検討中である。
これらの解析によりATLにおける欠損型プロウイルスの頻度が従来の報告以上に高頻度であることや、2種類の欠損型プロウイルスが確かに存在し、ほぼ同数見られることを証明した。さらに研究を進め、これらの欠損型プロウイルスを有するATL細胞がウイルス抗原(Tax,Rexなど)を発現しうるか、ひいてはTaxが白血病の初期のみに必要なのか、それとも維持にも必要かを明らかにできるものと考える。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tamio Koizumi,Masao Matsuoka,et al: "Deregulated c-fos modulates B cell responses to switch mediators^<1,2>" Cellular Immunology. 149. 82-90 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 松岡 雅雄、他: "ATL(HTLV-1)" 診断と治療. 81. 1433-1438 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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