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骨髄異形成症候群の白血病化におけるWTI遺伝子の変異

研究課題

研究課題/領域番号 05770818
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

森 直樹  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20241078)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード骨髄異形成症候群 / WTI遺伝子
研究概要

骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome,MDS)は前白血病状態と考えられ、N-ras,FMSなどの癌遺伝子の活性化の他に、癌抑制遺伝子と考えられているp53遺伝子の変異が報告されている。WT1遺伝子はWilms腫瘍における癌抑制遺伝子として単離されたが泌尿生殖器系の他に造血系の細胞、特に骨髄系の細胞で発現していることが明らかになっている。またWT蛋白質はzinc finger構造をもち、転写因子と考えられており、wilms腫瘍ではIGF2遺伝子などの発現を制御している可能性が示唆されている。我々は骨髄異形成症候群の発症および白血病への進展におけるWT1遺伝子の関与を明らかにする目的で、遺伝子の変異を解析した。
MDSおよびMDSから移行したovert leukemia24例の骨髄または末梢血から単核細胞を分離しDNAを抽出した。このDNAを鋳型として、これまでにWilms腫瘍において変異が報告されているWT1遺伝子の4つのzinc finger領域をPCR法を用いて増幅した。PCR-SSCP解析によりWT1遺伝子を解析した結果、MDSおよびovert leukemia 24例中1例で泳動度の異常が検出された。この症例のgenomic DNAから泳動度の異常のみられた領域を再びPCR法を用いて増幅し、cloningをして塩基配列の解析を現在試みているところである。MDSの一部の症例ではWT1遺伝子の異常が、その発症または進展の過程に関与している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mori N.: "Mutations of the p53 tumour suppessor gene in haematologic neoplasms" British Journal of Haematology. 81. 235-240 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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