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極小未熟児における蛋白質・エネルギーバランスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770860
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関昭和大学

研究代表者

林 智靖  昭和大学, 医学部, 助手 (70218585)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード極小未熟児 / 窒素蓄積量 / エネルギー消費量
研究概要

重篤な合併症がなく、順調に経過した出生体重700〜1300gのAFD児20例を対象とした。在胎28.4±1.3週、出生体重1109±144g(mean±SD)であった。授乳量が約150ml/kg/dayに達してから体重が約2000gとなるまでの期間に、窒素のバランススタディおよびエネルギー消費量の測定を行なった。母乳の不足した症例では未熟児用人工乳を与えた。また、4例は生後6週より蛋白質、エネルギーなどの母乳強化物質を添加した“強化母乳"で栄養した。
検討をおこなった日齢は24〜67、体重は700〜2083gであった。授乳量は150.2±5.6ml/kg/day、体重増加は14.8±2.8g/kg/day(mean±SD)であった。
1.窒素摂取量と蓄積量の関係:窒素摂取量は240〜516mg/kg/day、蓄積量は135〜434mg/kg/dayの範囲にあった。両者には正の相関が認められ(窒素蓄積量=‐86.90+0.957×窒素摂取量,r=0.972)、子宮内蓄積量に相当する320mg/kg/day(蛋白質2g/kg/day)を得るためには、425mg/kg/day(蛋白質2.7g/kg/day)の摂取量が必要であった。
2.蛋白質蓄積量とエネルギー消費量の関係:両者には正の相関が認められ(エネルギー消費量=46.47+7.727×蛋白質蓄積量,r=0.641)、蛋白質1g蓄積されるためには、7.7kcalのエネルギーが消費されていた。2g/kg/dayの蛋白質蓄積量を得るためには15.5kcal/kg/day必要であり、これはこのときのエネルギー消費量61.9kcal/kg/dayの25%を占めていた。蛋白質必要量を考える場合には、エネルギー摂取量についても考慮する必要があることが示唆された。
なお、今回の研究では、授乳が確立するまで経静脈栄養をおこなった時期の検討はできなかった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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