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静脈管の胎生期開存と新生児期の閉鎖に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770862
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

横沢 正人  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00246521)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード静脈管, / 胎生期循環, / プロスタグランディンE1,
研究概要

静脈管は胎生期に存在し,臍帯静脈と下大静脈をバイパスして胎盤からの臍帯静脈血を下大静脈,更には卵円孔から左房-左室-上行大動脈へと送る役割をしている。出生後は数日で閉鎖する。その開存,閉鎖の機序については,不明な点が多く残されている。私達は全身急速凍結法を用いて胎生期と新生児期ラットの静脈管の形態を研究してきた。この研究では,特にプロスタグランディンE1の静脈管拡張作用をラット新生仔を用いて研究した。その研究結果はおおよそ次の如くである。
1.胎生期の静脈管は臍帯静脈洞と下大静脈の間に太く開存し,その形態は軽度にラッパ状であった。即ち入口よりも出口がやや太かった。
2.出生後の静脈管は24〜48時間で急速に閉鎖した。閉鎖過程ではラッパ状の形態が顕著になったが,sphincterと呼べるような限局性の収縮は認められなかった。
3.プロスタグランディンE1は生後6時間の閉鎖しかけた静脈管に対して軽度の拡張作用を示した。24時間後の閉鎖した静動脈に対しては,全く拡張作用を示さなかった。
4.プロスタグランディンE1の大量投与を行うと血管拡張と血圧低下により,全身血管と静脈管がcollapseして,かえって静脈管の内径は縮小した。
5.以上の結果からは生後の閉鎖過程の静脈管に対してプロスタグランディンE1が軽度の拡張作用を持つ事,静脈管の閉鎖は限局性の収縮ではなく,全体が縮小する形態を示す事が明らかにされた。
6.臨床的にプロスタグランディンE1による静脈管拡張は治療効果は少ないと思われた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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