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食道腺癌発生に及ぼす胃液/十二指腸液逆流と胃酸分泌抑制剤の影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770874
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関広島大学

研究代表者

向田 秀則  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (00229923)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード食道癌 / 胃酸分泌抑制剤
研究概要

本研究は、1.胃液あるいは十二指腸液の逆流が上部消化管(食道・胃)の発癌に関与しているかどうか。2.最近臨床で頻用されている胃酸分泌抑制剤が発癌に関与しているのかどうかを確かめることを目的とした。
1.十二指腸液の胃内逆流の影響
8週齢Sprague-Dawley ratn 16匹に胃空腸吻合を行い発癌剤を投与せず58週にてSecrificeしたところ、2/16(12.5%)にInvasive adenocarcinomaの発生を確認した。しかし、Sham operationのRatsには癌の発生をみなかった。食道に関しては、胃食道逆流のおこしていないため組織学的にもなんら変化は見られなかった。そこで、胃・十二指腸液ラットを作り、食道内逆流の食道癌発生に及ぼす影響について検討した。
2.胃液/十二指腸液逆流の食道腺癌発生に及ぼす影響
8週齢Sprague-Dawley ratsに胃液/十二指腸液逆流手術を施行し、10,11,12週齢にLow doseの食道発癌性(60%MNAN)を投与し、29週齢目にsacrificeした。この際、Tableに示した如くコントロールをおいた。
逆流手術を施行したratには食道内のpHがやや低値となり、いずれのratにも、肉眼的・組織学的にも食道炎を認めた。さらにlow doseの発癌剤を投与すると逆流がないratでは癌の発生を見なかったが、逆流ラットではDysplasiaが1/15(7%),squamous cell carcinomaが5/15(33%),adenocarcinonmaが1/15(7%)に発生していた。当初、胃酸とアルカリの逆流でBarrett上皮が発生し食道腺癌の発生が増加するのではないかと考えていたが、むしろ腺癌よりも扁平上皮癌の発生率が高かった。いずれにしても、逆流によって発癌率が高くなるが、胃酸分泌抑制剤によって胃酸のみの分泌を抑えるとこの発癌状態がいかに変化するのかを検討した。
3.胃酸分泌抑制剤の影響
胃酸分泌抑制剤としてproton pump inhibitor(Omeprazole)を使用した。まず、無処理ラット、逆流ラットに40mumol/kg/dayを経口的に投与し胃内pHの変化について検討した。
以上のようにこの投与法にて胃内のpHが有為に上昇することを確認した。現在、この量にて逆流ラットに投与し食道発癌について検討中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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