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炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)におけるIL-8・MCAFの関与

研究課題

研究課題/領域番号 05770933
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

土屋 一成  自治医科大学, 医学部, 助手 (90217331)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード炎症性腸疾患 / クローン病 / 腫瘍性大腸炎 / IL-8 / MCAF
研究概要

今回われわれは、好中球浸潤を伴う肉芽腫性病変を主体とするクローン病および潰瘍性大腸炎における炎症性サイトカインの関与を、特にIL-8・MCAF(Macrophage Chemotactic Activating Factor)を中心に検討を行った。
1.患者血清中のIL-8・MCAF測定:クローン病3例・潰瘍性大腸炎3例に対し、活動期および非活動期における末梢血中IL-8・MCAFをELISA法あるいはRIA法にて測定した。クローン病および潰瘍性大腸炎の全症例において活動期・非活動期ともに末梢血中IL-8・MCAFは、測定限界値以下であった。今後は、末梢血単核球および炎症局所浸潤単核球の刺激時におけるIL-8・MCAF産生能を検討する予定である。
2.生検標本におけるIL-8・MCAF産生の検討:大腸内視鏡検査時に採取された炎症部および非炎症部の組織を、4%パラホルムアルデヒドで固定した後パラファン切片を作製し、抗IL-8・抗MCAFモノクロナール抗体を用いた免疫組織化学染色により炎症性サイトカインの産生を検討した。IL-8陽性細胞およびMCAF陽性細胞の頻度は、クローン病・潰瘍性大腸炎ともに、炎症部より腸粘膜組織中で非炎症部のものに比べて高かった。さらに、クローン病に比較して潰瘍性大腸炎で陽性細胞が多い印象を受けた。
3.In Situハイブリダイゼーション、RT-PCR:TNF-alphaの刺激によるIL-8・MCAF産生が確認されている肝細胞癌株を使用し、In SituハイブリダイゼーションおよびRT-PCRの条件を現在検討中であり、今後生検組織に適応していく予定である。
今回の検討により、クローン病および腫瘍性大腸炎症例の炎症局所におけるIL-8・MCAFの関与が、少なくともタンパク質レベルでは確認された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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