研究課題/領域番号 |
05771026
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
北川 直毅 長崎大学, 医学部, 助手 (30253652)
|
研究分担者 |
小路 武彦 長崎大学, 医学部, 助教授 (30170179)
山鹿 誠一 長崎大学, 医学部, 医員
丹羽 正美 長崎大学, 医学部, 助教授 (20136641)
堤 圭介 長崎大学, 医学部, 講師 (10244047)
|
研究期間 (年度) |
1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | Endothelin / brain capillary endothelial cell / glioblastoma / in situ hybridization |
研究概要 |
開頭により摘出したglioblastoma(5例)と脳葉切除により得られた脳組織(5例)より、Brendelの方法を用いて微小血管を採取し、遠沈後、凍結したペレットから20mumの連続組織切片を作製した。 1251-ET-1を放射性ligandとし、新しく開発されたコンピュータラジオルミノグラフイメージングプレートシステムによる定量的receptor autoradiographyにより画像解析を行ない結合特性を算出した。さらに、ET-1、ET-3、ET_Areceptorの特異的antagonistであるBQ-123およびET_BreceptorのagonistであるsarafotoxinS6cを用いた競合実験により、receptor subtypeの解析を行った。(結果)1)腫瘍ならびに周辺脳組織の微小血管に125I-ET-1の高親和性の特異結合部位が存在した。その解離定数(Kd)は、腫瘍血管0.8nM、脳血管0.2nMであり、最大結合能(Bmax)は、それぞれ160fmol/mg、140fmol/mgであった。2)ET-1は、いずれの血管においても高親和性の特異結合に125I-ET-1を抑制した。(IC50;4x10^<-10>M)が、ET-3は二相性の抑制効果を示した(IC50;2x10^<-10>M、1x10^<-6>M)。3)BQ-123により高親和性に抑制される部分は、腫瘍血管84%、脳血管58%であり(IC50;5x10^<-9>M)、S6C(10^<-5>M)で抑制されない部分に一致した。(結論)1)glioblastomaの微少血管には高親和性でET_Asubtype優位のET receptorが存在する。2)悪性神経膠腫における腫瘍内血流や血管透過性あるいは血管新生におけるETの役割が示唆される。 現在、glioblastomaの微少血管内皮細胞に、TT dimer法によるin situ hybridizationによりET-1mRNAの存在有無を確認している。
|