研究概要 |
我々はすでにヒト胎児脳cDNA-lambdagt11ライブラリー(Clontec Labs,CA)より、human drebrin EcDNAを単離し、全塩基配列を決定した。そこで今回、得られたhuman drebrin EcDNAをbetaアクチンプロモーターを有するpMIW-HEPのEcoR V siteおよびmetallotionein-Iプロモーターを有するpMITID13SのHind III siteに挿入した。この発現ベクターをneomycineresistant geneであるpSTB-neoと共に、燐酸カルシウム共沈法に従い、Lcellにco-transfectした。G418によりselectionを行い、ドレブリンE遺伝子導入細胞をcloningしてtransformantを得た。そこで今後、非神経細胞であるLcellに対する、ドレブリンEのもつ神経突起形成作用、アクチンやチュブリン等の細胞骨格蛋白質との相互作用を、ドレブリンAの機能との比較を中心に検討する予定である。抗ドレブリン抗体(M2F6),NBD-phallacidin抗体、抗チュブリン抗体を用いた免疫染色、Western blot解析により、細胞の形態変化およびそれぞれの蛋白発現量の変化を解析する。 一方、antisense human drebrinE発現ベクター(pMTID13S/Hind III site)を作製し、pSTB-neoと共にSH-SY5Y cellにco-transfectし、antisense drebrin E transfectantを得た.さらに上記と同様に、その細胞形態変化および蛋白発現量の変化を解析する予定である.
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