1.抗PMP-22抗体の作成:ペプチド合成機を用いてラットPMP-22蛋白のC末端部12個のアミノ酸に相当するペプチドを合成し、これを抗原として家兎に免疫した。2週毎に4回boostした後抗体を得た。 2.PMP-22蛋白の発現部位:成熟ラット坐骨神経組織標本を上記抗体を用いて免疫染色した。その結果末梢神経ミエリンに発現していることを確認した。 3.動物種におけるPMP-22の発現の差異:ウエスタンブロッティングの結果ヒト、マウス、ラットでは分子量20-24KDa付近にバンドが見られたが、鯉では中枢、末梢神経系共に発現は見られなかった。 4.シュワン細胞、後根神経節細胞共培養系におけるPMP-22蛋白の発現:生後1日目のラットよりシュワン細胞及び後根神経節細胞を採取した。免疫細胞染色の結果他のシュワン細胞や神経突起と接触したシュワン細胞に強い発現が見られた。単独で存在しているシュワン細胞では発現は見られなかった。 5.PMP-22遺伝子導入細胞の作製:PMP-22cDNAを挿入したベクターを作製し、リポフェクチン法を用いてCHO細胞にtransientの遺伝子導入を行った。この細胞を用いてホモフィリックな結合を調べたところ明らかな結合は示さなかった。
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