継代培養中のC-6glioma細胞を使用して、培養倒立顕微鏡下に当教室にて自作された組織培養液自動環流装置を使用して培養液中の浸透圧を変化させ細胞容積を顕微鏡に接続したimage analizerにより算出、細胞容積変化率を算出した。 細胞は浸透圧を急激に変化させた場合340mOsm-270mOsmの環流液に耐え、徐々に浸透圧変化を加えた場合最大380mOsmの浸透圧負荷に耐えることが観察された。その範囲を超える浸透圧負荷においては、細胞は破裂あるいは、可逆的な変化を示さなくなることが観察された。細胞容積は低浸透圧負荷で最大35%の容積の増大を認め、高浸透圧負荷によって最小21%の容積縮小を認めた。現在ホルモン(ADH ANP)の濃度を変化させながら観察中であるが浸透圧負荷時の時間変化量により反応が大きく異なり、時間浸透圧変化と各種ホルモンの濃度関係につき至適値を検索中である。
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