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特発性大腿骨頭壊死症の成因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771069
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関神戸大学

研究代表者

三枝 康宏  神戸大学, 医学部, 助手 (30215579)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード大腿骨頭壊死症 / ステロイド / 過酸化脂質 / 一酸化窒素
研究概要

Nitric Oxide(NO)は血管平滑筋弛緩や血小板凝集抑制などの作用を有しているため、微小循環に大きな役割をもつ。そこで、骨芽細胞のNO産生について検討し、さらに、大腿骨頭壊死症のリスクファクターであるglucocorticoidおよび過酸化脂質の影響をあわせて検討した。培養骨芽細胞株(MC3T3-E1)を用い、培養上清中のNitriteを指標にGriess Reaction にてNO産生量を測定した。MC3T3-E1をILI-alphaで刺激することにより、NO産生が観察された。このNO産生は1mug/m1のhydrocortisoneの添加により約80%抑制された。またコレステロールでは影響はほとんどなかったが、酸化コレステロールでは濃度依存的に抑制され、有為な抑制は50mug/m1の濃度でみられた。これらのことより、glucocorticoidや脂質の過酸化物が、骨代謝に直接関与していることが示唆された。
居石らは家兎にendotoxinとステロイドを投与することによって高頻度に骨壊死が生じることを報告した。そこで、我々が行なってきたステロイド投与家兎に対して、endotoxinを投与した場合の骨変化について実験を行なった。家兎を用い、methylpredonisolone(以下MPSL)5mg/Kgを週一回筋注した。4週後にendotoxinおよびMPSLを投与した。2週後に屠殺し組織学的検索を行なった。ステロイドのみを投与した家兎大腿骨頭は、骨粱の著明な萎縮と脂肪髄化が認められた。endotoxin投与例でも骨粱の菲薄化がみられ、脂肪髄化が著明であるが、明らかな骨壊死あるいは骨髄壊死は認められなかった。ステロイドがendotoxinのprocoagulant作用を阻害した可能性が考えられる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 朱 康志: "培養骨芽細胞におけるNitric Oxide産生" 日本整形外科学会雑誌. 67. S1407-S1407 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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