研究概要 |
まづ振動可変子と位置補正板を組み合わせた刺激装置を作成した。その先端に、直径5mmの通電体であるエナメル線5-6本を設置し、感覚受容器が密である指示末節指腹部の接触させ、デスクリート回路を用いた静電誘導方式(タッチセンサー)を開発した。 次に、エナメル線をタッチセンサーに接続し、センサーで接触を感知すると次段の出力回路により増幅させた5V以上の電圧をExternal trigger として誘発筋電計MEB-7102に出力した。その際入力時間0.2sec、0.5sec、1.0secの3種類変換可能として、神経興奮の同期性が得られるような至適入力時間を検索し、これにより入力信号が最大になる頻度を検討した。その結果入力時間は0.2secであることが判明した。 導出部位について1)正中神経上(前腕)に知覚用単極針電極を設置し、双極誘導にて感覚神経活動電位(SNAPs)を記録するとともに、同時に電気刺激により記録したSNAP波形と比較し、SANPsの末梢レベルでの特徴を検索.2)体性感覚誘発電位(SEP)については、導出部位はC3,C4とし、基準電極をA1+A2とし、解析時間は30ms、200msと短潜時、長潜時導出電位の基本波形を検索.の以上2項目につき検討した。その結果1)については、振子振動およびタッチセンサーにより発生したと考えられる背景雑音の混入のため記録困難であった。2)についてはC3,C4から20-30ms潜時で陰性電位が出現した。以上から今後の改良点としてデスクリート回路をIC回路に変更して研究を続ける予定である。
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