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マイクロダイアリシス法を用いた麻酔下における神経伝達物質の動向に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771109
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関弘前大学

研究代表者

櫛方 哲也  弘前大学, 医学部・付属病院, 助手 (80250603)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
200千円 (直接経費: 200千円)
1993年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
キーワードラット / 視床下部後部 / ノルアドレナリン / イソフルレン / マイクロダイアリシス
研究概要

(目的)
全身麻酔薬の意識に対する作用機序についてはこれまで多くの研究がなされてきたにもかかわらず、依然その詳細については不明である。従来の研究では主に全身麻酔薬の、大脳皮質や延髄膜様体に及ぼす影響を検討し、意識に対する作用機序を探究する研究が多く行われてきた。しかし、これらの部位に関する研究だけでは全身麻酔薬の意識に及ぼす影響を十分に説明できない。そこで本研究では覚醒に関与する視床下部後部で、特に覚醒に関与するノルアドレナリン作動性神経の活動を研究することにより全身麻酔薬の意識に対する影響を検討した。
(方法)
Wistar系雄性ラット8匹を用い、視床下部後部(bregmaより尾方3.6mm、側方1.2mm、深度9.5mm)にマイクロダイアリシスプロ-ペを留置し、留置2日後にリンゲル液を用い、30分間隔で連続して潅流試料を得た。試料の採取は潅流開始後1時間以上経過してから行った。対象として3本の試料を得た後、吸入全身麻酔薬イソフルレンを2%含む空気41/minをケージ内に流し麻酔を行った。麻酔終了後はケージ内を速やかに換気した。潅流試料中のノルアドレナリン濃度測定には高速液体クロマトグラフイ-を用いた。
(結果)
イソフレン麻酔時には対照群に比しノルアドレナリンの放出量に有意差はなかったが、麻酔覚醒時には麻酔時に比べ有意に上昇した(p<0.05)。
(結論)
ノルアドレナリン作動性神経は意識の維持に重要であり、視床下部後部が作用発現部位の一つであると考えられている。本研究によりイソフルレン麻酔からの覚醒においても、ノルアドレナリ作動性神経が関与するものと考えられ、吸入全身麻酔薬イソフルレンの意識に対する機序の1つが示唆されたと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 櫛方 哲也: "ケタミン・フェンタニールによる完全静脈麻酔の臨床的研究-第19報:脳機能解析装置による検討-" 麻酔. 42. 1194-1199 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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