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低酸素性肺血管収縮反応に対する内因性一酸化窒素の役割

研究課題

研究課題/領域番号 05771131
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関神戸大学

研究代表者

星野 裕子  神戸大学, 医学部, 助手 (40209234)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード低酸素性肺血管収縮反応 / 血管平滑筋 / 一酸化窒素 / インターロイキン1beta / 血管内皮
研究概要

低酸素性肺血管収縮反応発生機序の1つの要因としては低酸素による内皮由来性血管弛緩因子(主に一酸化窒素、以下NO)の抑制が考えられているが、最近これに否定的な報告もあり、本研究ではラット摘出肺動脈標本を用いて以下の様に解析した。1.内皮由来性NOが低酸素性収縮に及ぼす影響:内皮正常肺動脈標本では低酸素により大きな収縮を生じるが、内皮除去標本では生じない。内皮正常標本における低酸素性収縮はフェニレフリン等による前収縮を要するが、その前収縮張力には依存しない。この低酸素性収縮はNO合成を特異的に阻害するナイトローL-アルギニンやグアニレートサイクレースを抑制するメチレンブルーで阻害されるので、低酸素が内皮由来性NOを抑制して生じていると考えられる。2.平滑筋由来性NOが低酸素性収縮に及ぼす影響:内皮除去肺動脈標本にインターロイキン-1betaを加えてインキュベートした標本(IL-1beta群)とその溶媒を加えてインキュベートした標本(コントロール群)について検討した。正常酸素下でIL-1beta群では、フェニレフリン等の収縮がコントロール群に比し有意に小さく、またL-アルギニンにより著明な拡張が見られ、これはナイトローL-アルギニンにより抑制されること等により、IL-1beta群でNOが遊離されていることが示唆された。低酸素によりIL-1beta群の標本では著明な持続する大きな収縮を生じるが、コントロール群では生じない。IL-1beta群の低酸素性収縮もフェニレフリン等による前収縮を要するが、その前収縮張力には依存しない。この低酸素性収縮はナイトローL-アルギニンやメチレンブルーで阻害されるので、低酸素が平滑筋由来性NOを抑制して生じると考えられる。3.まとめ:内皮存在下、非存在下でもNOが遊離されている際には低酸素性肺血管収縮が見られ、これは低酸素がNO合成/遊離を抑制することにより生じると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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