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ハロセンの血管作用の臓器特異性における筋小胞体の関与について

研究課題

研究課題/領域番号 05771158
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

水本 一弘  和歌山県立医科大学, 麻酔科, 助手 (50239258)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード揮発性麻酔薬 / ハロセン / 血管平滑筋 / 筋小胞体 / 内管内皮 / EDRF
研究概要

揮発性麻酔薬ハロセンは、摘出腸間膜動脈において筋小胞体(SR)からのCa^<2+>誘発Ca^<2+>遊離機構を促進して収縮を起こす。血管平滑筋(VSM)のSRに対し類似の薬理作用を有するカフェイン(CAF)は、摘出血管においてCa^<2+>遊離による一過性の収縮とそれに続く弛緩の2相性の作用を有している。ハロセンの血管作用の臓器特異性の機序を解明するため、それに先立ちCAFの2相性の血管作用のうち弛緩作用の機序の解明を行う必要がある。本年度は、CAFの血管弛緩作用の機序について検討した。
1.摘出ラット大動脈のリング状標本をリンゲル液中で3gの静止張力下に懸垂し、その等尺性張力変化を記録した。フェニレフリン(3×10^<-7>M)で前収縮させ、CAF(10^<-4>〜10^<-3>M)累積投与による弛緩反応を種々の拮抗薬の前処置下に記録した。拮抗薬として、インドメサシン(IM,10^<-5>M)、ニトローL-アルギニン(L-NA,10^<-5>M)、オキシヘモグロビン(oxyHB,10^<-5>M)およびメチレンブルー(MB,10^<-5>M)を用いた。
2.血管平滑筋のcGMPおよびcAMPの変化をラジオイムノアッセイ法で測定した。
3.CAFにより再現性のある濃度依存性の弛緩が得られた。IMは弛緩に影響しなかったが、L-NA、oxyHBおよびMBの前処置により弛緩は有意に抑制された。内皮除去によって同程度の抑制が見られた。CAF投与5分後、cGMPおよびcAMPは有意に増加した。
以上の結果より、CAFによる弛緩は、内皮依存性および非依存性の2つの機序から成ることが示された。内皮では、CAFは内皮依存性弛緩因子(EDRF/NO)産生を促進し、VSM中cGMPを増加させ、VSMに対しては、フォスフォジエステラーゼ阻害薬として作用し、cAMP量を増加させ、それぞれ弛緩作用を発現することが示された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Mizumoto,M.Yamamoto,et al.: "Caffeine produces endothelium-dependent and independent vasodilation in isolated rat aorta" Anesthesiology. 79. A662 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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