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マウス骨髄由来培養細胞を用いた筋弛緩薬によるヒスタミン遊離に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771160
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関杏林大学

研究代表者

小澤 るり子  杏林大学, 医学部, 助手 (70255397)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード筋弛緩薬 / ヒスタミン / 肥満細胞
研究概要

アレルギー疾患患者は年々増加傾向にあり、それに伴いヒスタミン遊離作用を持つ麻酔薬の使用は注意を要する。筋弛緩薬はアナフィラキシ-ショックを誘発することがあり、その報告は多い。今回我々はマウス骨髄由来培養肥満細胞(以下BMMC)を用いて筋弛緩薬によるヒスタミン遊離について検討を行った。またヒスタミン遊離が脱顆粒であることを明らかにする目的で細胞内カルシウム濃度の測定を行った。
BMMCに6種類の筋弛緩薬(ツボクラリン、ベクロニウム、パンクロニウム、ピペクロニウム、ロクロニウム、サクシニルコリン)を各々10^<-5>M〜10^<-3>Mの濃度で負荷した結果、BMMCからの有意なヒスタミン遊離は認められなかった。最近、肥満細胞は粘膜型と結合織型に大きく分けられ、さらに存在部位により細胞の刺激に対する反応性が異なることが報告されている。BMMCは粘膜型肥満細胞であり、結合織型肥満細胞での検討もさらに必要であると思われた。
一方、細胞内カルシウム濃度は唯一、ツボクラリンの負荷(10^<-4>M〜10^<-3>M)により上昇が認められた。
すなわちツボクラリンによって細胞内カルシウム濃度が上昇しているにもかかわらず、脱顆粒が起こらなかったのはBMMCが未熟であった可能性がある。
BMMCは今回用いた6種類の筋弛緩薬ではヒスタミン遊離を起こさないが、純粋な細胞が大量に得られるため細胞内カルシウム濃度の測定に適していると考えられる。今後、BMMC以外の肥満細胞を用いたときの筋弛緩薬のヒスタミン遊離作用について検討していきたい。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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