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前立腺癌の転移・抑制におけるヒト第8番染色体の役割

研究課題

研究課題/領域番号 05771175
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関千葉大学

研究代表者

市川 智彦  千葉大学, 医学部・付属病院, 助手 (20241953)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード前立腺癌 / ヒト第8番染色体 / 転移 / 転移抑制遺伝子
研究概要

ネオマイシン耐性マーカーを含むヒト正常第8番染色体を一本含むマウスA9細胞株から微小細胞を作成し、これを高率に肺転移するラット前立腺癌細胞株(Dunning R3327 AT6 サブライン)と細胞融合させ、G418存在下でヒト第8番染色体を含んだAT6細胞(AT6-8細胞)を6クローン得た。コントロールとして転移抑制遺伝子の含まれていないことがわかっている、ヒト染色体の小断片(11p11.2->11cen)を同様の方法でAT6細胞に移入し(AT6-s11細胞)4クローンを得た。これらのクローンをヌードマウス皮下に移植し、造腫瘍性、腫瘍成長速度、転移の有無について検討した。得られた6つのAT6-8クローン全てが造腫瘍性を示し、そのうち3つは成長速度がAT6親細胞より速かった。肺転移についてはAT6親細胞が平均で約17個の肺転移を認めたが、AT6-8細胞では全てのクローンにおいて肺転移数が1-2個と有意に抑制されていた。コントロールであるAT6-s11クローンでは腫瘍成長速度、肺転移数ともほぼAT6親細胞と同様であった。染色体分析により、全てのAT6-8クローンが少なくとも1本の正常ヒト第8番染色体を持っていた。蛍光インサイチューハイブリダイゼーション法によりAT6-8細胞におけるヒト第8番染色体を標識したが染色体分析と同様の結果が得られた。またヒト第8番染色体上のDNAマーカーを用いたサザンブロット解析を行ったが、AT6-8クローンすべてにおいてこれらのDNAマーカーの存在が認められ染色体分析で得られた結果をさらに裏付けることができた。以上の結果より、ヒト第8番染色体には前立腺癌に対する転移抑制遺伝子が存在することが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tomohiko Ichikawa et al.: "Suppression of Metastasis of Rat Prostatic Cancer by Introducing Human Chromosome 8" Cancer Research. 54 (in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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