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腎細胞癌に対する新たな血管新生阻害剤の抗腫瘍効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771203
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

菊池 敬夫  自治医科大学, 医学部, 助手 (70245041)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード腎細胞癌 / 血管新生
研究概要

転移生腎細胞癌に対する有効な治療法は未だ確立されておらず、有効な治療法の開発は焦眉の急となっている。本研究では、腎細胞癌に対する新たな血管新生阻害剤TNP-470の抗腫瘍効果を評価した。マウス由来自然発生腎細胞癌株に対する抗腫瘍効果をVehcle投与群とTNP-470投与群とに分けて検討し、以下の結果が得られた。
1.In vitro における血管新生阻害剤TNP-470の抗腫瘍効果:細胞増殖抑制効果を細胞数カウントおよびMTT assayで測定し比較検討したところ、高用量では細胞増殖抑制がみられた。低用量では静細胞的抑制であったが、高用量では殺細胞的抑制が認められた。
2.担癌マウスにおける血管新生阻害剤TNP-470の抗腫瘍効果:
(1)皮下腫瘤モデルで形成された皮下腫瘤に対する腫瘍縮小効果を比較検討したところ、Vehcle投与群に比べTNP-470投与群で有意な増殖抑制効果が認められた。
増殖速度の遅延抑制はみられたが、腫瘤消失はみられなかった。
(2)肺転移モデルを作成し、肺転移抑制効果を比較検討したところ、Vehcle投与群に比べTNP-470投与群では有意な肺転移結節の減少が認められた。肺重量に関しては、Vehcle投与群とTNP-470投与群との間に有意な差が認められなかった。
以上より、血管新生阻害剤TNP-470が腎細胞癌に対して著明な抗腫瘍効果を発揮することが確認され、腎細胞癌に対する新たな治療薬として期待し得ることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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