研究課題/領域番号 |
05771235
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大須賀 穣 (1994) 東京大学, 医学部, 助手 (80260496)
大須 賀穣 (1993) 東京大学, 医学, 助手
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | PACAP / LH / プロスタグランディン / アドレナリン |
研究概要 |
1.in vitroにおける視床下部正中隆起からのPACAP分泌に関する実験 正常、および、性腺摘出後の雄雌のラットを使用。断頭屠殺後、視床下部を摘出。実験顕微鏡下で分離した正中隆起を95%CO_2、5%O_2、37℃、KRBGbuffer中で20分間培養した。アドレナリン、コリン、ドーパミン、セロトニン、ヒスタミン、プロスタグランデインE2、F2alphaを添加してこれら中枢作用物質のPACAP38分泌に対する作用を調べた。 PACAP38は、疎水性クロマトグラフィーにより培養液より抽出した後にRIAにより測定した。回収率は85%であった。アドレナリン10^<-8>M〜10^<-5>M、プロスタグランディンE_210^<-9>M〜10^<-7>M添加により有為にPACAP38分泌の増加がみられた。この際、培養終了後の正中隆起をホモゲナイズした後に組織中のPACAP38を測定してみると逆に組織中PACAP38は減少しており、これらのことよりアドレナリンとプロスタグランディンE2は正中隆起よりのPACAP38合成には影響せずに、分泌を促進することが推測された。 2.性腺ホルモンのPACAP38合成、分泌に及ぼす影響に関する実験 正常性周期(4日周期)を有する雌ラットを用い、ディエストラス1日目、2日目、プロエストラス、エストラスの午前10時に断頭屠殺後、視床下部よりPACAP38を抽出し測定した。組織中のPACAP38はプロエストラスで有意に高値であった。また、卵巣摘出ラットを用いた実験では、エストロゲン投与によりLHsurgeに先行して視床下部組織中PACAP38の増加が認められた。以上より、脳下垂体よりのLH分泌に視床下部レベルでのPACAP38が関与していることが推測された。
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