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子宮頚部病変発生過程における、HPV感染と局所免疫応答との関連に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771251
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関広島大学

研究代表者

太田 さなえ  広島大学, 医学部, 助手 (10243552)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード子宮頚癌ならびに異形成 / HPV16型、18型感染 / PCR / 局所免疫応答
研究概要

1.子宮頚部HPV感染の検索
1)子宮頚部各種病変におけるHPV16型、18型E7領域の検出成績……過去数年間の実績のごとく異形成では50%前後、癌では90%以上に16型または18型E7領域が検出された。
2)病変の経過観察とHPVの追跡検索……無治療で追跡している異形成のうち、HPV16型または18型検出例は、高率に病変の存続、進行がみられたのに対し、非検出例は自然に軽快または消失する例が多かった。
2.宿主免疫能の検索
1)子宮頚部病変における、HLAclassII抗原の、発現と、抗原提示細胞、浸潤T細胞の検討……病巣連続切片に対し、抗HLA-DR、抗S-100、抗CD45RO抗体を用いたABC法より検索した。
HLA-DRは正常子宮頚部では発現しておらず、癌組織で約14%に発現していた。またCD45RO陽性細胞は、HLA-DR陽性部位で高度に浸潤していた。さら、にHLA-DR陽性例は、陰性例に比較し、有意に予後良好であった。
2)子宮頚部病変における局所免疫応答と、HPV感染の検討……病巣部および上皮下に浸潤する各種白血球を、ABC法で検索した。HPVの検出は、ISHならびにPCRによって行なった。
上皮内、上皮下に浸潤している白血球の多くはメモリーT細胞で、上皮下ではCD4が、上皮内ではCD8が優位であった。HPV検出例は非検出例に比較してNK細胞、樹状細胞、T細胞の浸潤が少なかった。
3)まとめ……子宮頚部病変に対しては、T細胞を中心とした局所免疫応答が存在し、それは異形成の進行にしたがって増強していた。また、HPV検出例では局所免疫応答が減弱していることが予想された。
3.今後の展望
頚部病変の追跡検索過程での局所免疫応答の変化と、HPV感染との関連を明らかにし、さらには頚癌の長期予後との関連を、ひき続き検討したい。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 太田 さなえ: "Polymerase chain reactionによる子宮頚癌ならびに関連病変におけるHPV16型18型感染の検索" 広大医誌. 42. 509-519 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 竹原 和宏: "子宮頚部異形成におけるS-100蛋白陽性細胞の免疫組織化学的検討" 産婦中四会誌. 42. 111-114 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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