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種々のホルモン環境における上皮性卵巣腫瘍の増殖能と癌抑制遺伝子の発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771259
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

中村 聡  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30217848)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード上皮性卵巣腫瘍 / 増殖能 / 癌抑制遺伝子
研究概要

当院産婦人科において登録された上皮性卵巣腫瘍(とくに漿液性腫瘍と粘液性腫瘍)患者を対象とし、これらの患者を閉経前および閉経後の2群に大別した。病理組織学的に腫瘍の組織型、分化度を決定後、免疫組織学的にエストロゲンレセプター、増殖能マーカーであるPCNA、および癌抑制遺伝子であるp53に関して検討を加えた。エストロゲンレセプターに関しては、閉経前群が閉経後群に比べ陽性であることが多かった。PCNAおよびp53に関しては、閉経前後で明らかな差は認められなかったが、腫瘍の組織型、悪性度(良性、境界悪性、悪性)、分化度の違いにより陽性頻度が異なった。漿液性腫瘍と粘液性腫瘍とを比較すると、前者の方が後者より、PCNA、p53共に陽性率が高い傾向が見られた。卵巣腫瘍を良性腫瘍、境界悪性腫瘍、悪性腫瘍の3群に分けて検討すると、良性よりも境界悪性腫瘍が、境界悪性腫瘍より悪性腫瘍がPCNAおよびp53の陽性率が高かった。同一腫瘍内に良性部分、境界悪性部分、悪性部分にうちの2者あるいは全てが存在する場合も同様に、より悪性な部位により多くPCNAおよびp53陽性細胞が認められた。悪性腫瘍の分化度とPCNA陽性率およびp53陽性率に関して検討すると、分化度が低いほど、PCNA陽性率およびp53陽性率は高かった。臨床進行期別にエストロゲンレセプター、PCNA、p53の陽性率を比較してみると、臨床進行期とエストロゲンレセプター陽性率との間には相関関係はみられなかった。臨床進行期とPCNAおよびp53の陽性率との間には、正の相関がみられた。以上よりPCNAとp53は上皮性卵巣腫瘍の悪性度(良性、境界悪性、悪性)、分化度と密接に関係しており、予後因子となりうることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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