• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

活性酸素による中耳粘膜病変の作成とその抑制および臨床応用の可能性について

研究課題

研究課題/領域番号 05771294
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関北海道大学

研究代表者

佐藤 公輝  北海道大学, 医学部, 助手 (20215841)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード活性酸素 / 中耳粘膜 / TBA反応 / ハイドロキシルラジカル
研究概要

1.これまでの研究成果より、四塩化炭素の鼓室内注入による中耳炎の発症は確認できた。
2.しかしながら、その炎症時に採取したモルモット中耳粘膜中のTBAを定量したが、明らかな有意差は得られなかった。四塩化炭素が準活性酸素種にあたる物質であるとはいえ、その過酸化傷害が明確にされているのは、肝細胞であり、各種酵素による変化を受けた物質が過酸化傷害を引き起こすらしく、本研究の材料であるところの中耳粘膜に過酸化傷害を惹起している証拠は確認できなかった。また、四塩化炭素によって中耳粘膜に惹起される過酸化反応物質は、TBA反応によっては検知できない物質である可能性もある。
3.そこで、ひとまず中耳炎との関連を無視し、中耳粘膜そのものの過酸化傷害が起こりうるものであるかどうかを検討目標とした。具体的には、もっとも強力な活性酸素種であるとされるhydroxylradicalを刺激剤として使用し(過酸化水素と鉄イオンにる反応を利用)、採取した中耳粘膜における変化を検討した。
4.この結果、刺激後の中耳粘膜におけるTBA反応値は、有意差を以て対照より高値を示し、モルモット中耳粘膜が過酸化反応を受けて変化しうる一少なくともTBA反応物質が、増量することがわかった。
5.上記の結果は、in vitroのものであって必ずしも中耳炎時の生体反応を示唆するものではないが、中耳粘膜そのものが、過酸化傷害に対する受傷性を持つことを示す結果として、興味深いものと考える。
今後、5.結果の確認とともに、同結果の組織学的検討が必要と思われ、またendotoxinによる変化など、より中耳炎状態に近い状態におけるTBA反応の検討が課題となる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi