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顔面神経麻痺発症へのウイルスの関与について-PCR法によるウイルスの検出-

研究課題

研究課題/領域番号 05771318
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関大阪大学

研究代表者

川嵜 良明  大阪大学, 医学部, 助手 (00224767)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードPCR法 / Hunt症候群 / VZV
研究概要

まず、VZVについてPCR法の至適反応条件の設定、特異性、感受性の検討を行った。ついで、Hunt症候群患者から得られた水泡や痂皮などから、PCR法によりVZV-DNAの検出を試みた。また同時に血清学的にVZVのウイルス抗体価の変動も検討した。
PCR法にはその特異性を考慮して、VZV-DNAのgpI領域に対応するプライマーを用いた。反応条件はアニーリング60゚C、2分間、伸長72゚C、5分間、変性90゚C、1分間で30回の増幅とした。これにより得られたDNAを電気泳動し、gpI領域に一致する677bpのPCR産物が得られたことを確認した。さらにサザンブロットハイブリダイゼーションにより、これらのPCR産物がVZV-DNAより得られたものであることを確認した。また、CMV、HHV-6、HSV-1、HSV-2について同様の反応を行い、この反応がVZVに対して特異的であることを確認した。
次に、この方法をもちいてHunt症候群患者の水泡3例、痂皮9例、および口蓋の潰瘍の拭い液1例を材料として検討を行った。これらのすべての検体でVZV-DNA陽性であった。また、アシクロビルの前投与は全身投与、局所投与にかかわらず、PCR反応の結果に影響を与えなかった。一方、抗体価の変動の検討をおこなった10例中9例は血清学的にもVZVの再活性化が証明されたが、1例については血清抗体価の変動を確認できなかった。このように、PCR法によるVZV-DNA検出がHunt症候群において非常に感度が高く、診断法として確実であることが証明された。
今後、さらに他の検体や、他のウイルスについてもPCR法を用いて同様の検討を行っていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.KAWASAKI et al.: "Detection of VZV-DNA in clinical samples from patients of Hunt's syndrome by PCR." Euro.Arch.Otolaryn.(in press).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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