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鶏内耳有毛細胞の再生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05771327
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関山口大学

研究代表者

遠藤 史郎  山口大学, 医学部, 助手 (20223688)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード再生内耳有毛細胞 / ブロモデオキシウリジン / 音響障害 / ラナゲ / 免疫組織化学
研究概要

鶏再生内耳有毛細胞の起源を同定する目的で本実験を行った。孵化後第2日目の幼鶏を用い、強大音響刺激により内耳有毛細胞に障害を与えた後ブロモデオキシウリジン(BrdU)を腹腔内投与した。BrdUは細胞周期のS期細胞のDNA鎖にとりこまれる。再生有毛細胞の起源となる細胞が増殖、分化する際にBrdUを取り込むことになり、このBrdUの局在を検討することにより再生有毛細胞の起源を同定できる。BrdU投与後経時的に鶏の聴覚器官であるラゲナを摘出、免疫組織化学法を用いBrdUの局在を検討した。音響暴露後2日目のラゲナにおいて、基底膜近くに存在する支持細胞にBrdUの取り込みを認めた。音響暴露後7日目のラゲナでは、有毛細胞の再生が確認され、有毛細胞、支持細胞にBrdUの取り込みを認めた。また、BrdUの取り込みを認めた支持細胞は対象群で認められる支持細胞の存在部位に近く、すなわち、音響暴露後2日目のものに比して、より感覚上皮表面に近い部位に存在した。以上の所見により再生内耳有毛細胞の起源については、強大音響刺激による感覚上皮障害後、支持細胞が分裂増殖しその一部が有毛細胞へと分化するものと推察された。透過型電子顕微鏡による観察では、音響暴露後7日目の再生内耳有毛細胞において神経終末とのシナプス結合をおもわせる所見を得ているが、再生有毛細胞の再生過程における微細構造については現在検討中である。あわせて、再生感覚上皮における神経伝達物質についても検討を加える予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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